Facebookで拾ってきました。 文章の途中から私も涙がこぼれてしまいました。 昭和天皇がご崩御されたのは私が中学生の頃。 ご崩御された時の映像を今でも覚えております。 日本を見守ってくださいませ。 【昭和天皇の涙】
日本は未曾有の食料危機となりました。 物価も高騰しました。 食料の配給制度は人々の生活を賄うに足りず、 不衛生で暴力が支配する闇市があちこちに立ち並びました。 それまで、東亜の平和を願い皇国不滅を信じていた人々は、 価値観を根底から否定され、いかに生きるべきか、 どう生きるべきかという規範さえも失い、 呆然とし頽廃と恐怖と飢えが人々を支配してた。
国土復旧のために元気になって立ち上がった。 そのきっかけとなったのが、 昭和天皇の全国御巡幸だったといわれています。
神奈川県を皮切りに昭和29年の北海道まで、 足かけ8年半にかけて行われました。 全行程は3万3000km、 総日数は165日です。
陛下はその意義について次のように述べられています。
この戦争によって祖先からの領土を失い、 国民の多くの生命を失い、 たいへんな災厄を受けました。 この際、わたしとしては、 どうすればいいのかと考え、 また退位も考えた。 しかし、よくよく考えた末、この際は、 全国を隈なく歩いて、国民を慰め、励まし、 また復興のために立ちあがらせる為の 勇気を与えることが自分の責任と思う。 ------------------
九州への御巡幸でのこと。
佐賀県三養基郡にある因通寺というお寺に御巡幸されています。
戦災孤児や引き揚げ者の境遇を気にかけておられた昭和天皇は、 ここを佐賀県での最初の御巡幸先にされたのです。 その洗心寮で見られたのが次のような光景でした。
部屋できちんと挨拶するように申し向けてありました。 ところが、一部屋ごとに足を停められる陛下に、 子供達は誰一人、ちゃんと挨拶しようとしない。 昨日まで、あれほど厳しく挨拶の仕方を教えておいたのに、 みな、呆然と黙って立っている。 すると陛下が子供達に御会釈をなさるのです。 頭をぐっとおさげになり、 腰をかがめて挨拶され、 満面に笑みをたたえていらっしゃる。
御自らお慰めされているように見受けられたそうです。 そして陛下は、ひとりひとりの子供に、お言葉をかけられる。
「満州から帰りました」 「北朝鮮から帰りました」 すると陛下は、この子供らに
とにこやかにお応えになる。 そして、
「七つです」 「五つです」 と子供達が答える。 すると陛下は、子供達ひとりひとりに まるで我が子に語りかけるようにお顔をお近づけになり、
とおっしゃる。 陛下のお言葉は短いのだけれど、 その短いお言葉の中に、深い御心が込められています。 この「立派にね、元気にね」の言葉には、
フィリピンなどからこの日本に帰ってきたが、 お父さん、お母さんがいないことは、 さぞかし淋しかろう。悲しかろう。 けれど今、こうして寮で立派に 日本人として育ててもらっていることは、 たいへん良かったことであるし、私も嬉しい。 これからは、今までの辛かったことや 悲しかったことを忘れずに、 立派な日本人になっておくれ。 元気で大きくなってくれることを 私は心から願っているよ」
そしてそのお心が、短い言葉で、 ぜんぶ子供達の胸にはいって行く。
子供達の口から
とごく自然に声がでるのです。 すると子供達の声を聞いた陛下が、 次の部屋の前から、いまさようならと発した子供のいる部屋までお戻りになられ、 その子に
と親しさをいっぱいにたたえたお顔でご挨拶なされるのです。
一番最後に禅定の間までお越しになられます。 この部屋の前で足を停められた陛下は、 突然、直立不動の姿勢をとられ、 そのまま身じろぎもせずに、 ある一点を見つめられます。
おやさしい言葉で子供達に話しかけられていた陛下が、 この禅定の間では、うってかわって、 きびしいお顔をなされた。 入江侍従長も、田島宮内庁長官も、 沖森知事も、県警本部長も、 何事があったのかと顔を見合わせます。 重苦しい時間が流れる。
陛下がこの部屋でお待ち申していた女の子に、近づかれました。 そしてやさしいというより、 静かなお声で、引き込まれるように
とお尋ねになったのです。 一瞬、侍従長も、宮内庁長官も、 何事があったのかわからない。 陛下の目は、一点を見つめています。
二つの位牌が胸に抱きしめられていたのです。 陛下は、その二つの位牌が 「お父さん?お母さん?」とお尋ねになったのです。
「はい。これは父と母の位牌です」 これを聞かれた陛下は、 はっきりと大きくうなずかれ、
とお尋ねになります。
母は引揚途中で病のために亡くなりました」 この子は、よどむことなく答えました。 すると陛下は
とお尋ねになる。 父母と別れ、ひとりで満州から帰ったのかという意味でしょう。
日本のおじさん、おばさんと一緒でした。 船に乗ったら船のおじさんたちが 親切にしてくださいました。 佐世保の引揚援護局には、 ここの先生が迎えにきてくださいました」
陛下はじっとこの子をご覧になりながら、 何度もお頷かれました。 そしてこの子の言葉が終わると、陛下は
と、それは悲しそうなお顔でお言葉をかけらた。 しかし陛下がそうお言葉をかけられたとき、 この子は口元を引き締め
陛下は少し驚いて女の子の目を見つめたが、 女の子はひるまずに続けた。
お母さんとも、お浄土に行ったら、 きっとまたあうことができるのです。 お父さんに会いたいと思うとき、 お母さんに会いたいと思うとき、 私は御仏さまの前に座ります。 そしてそっとお父さんの名前を呼びます。 そっとお母さんの名前を呼びます。 するとお父さんもお母さんも、 私のそばにやってきて、 私を抱いてくれます。だから、 私は淋しいことはありません。 私は仏の子供です」
陛下はじっとこの子をご覧になっておいででした。 この子も、じっと陛下を見上げています。 陛下とこの子の間に、 何か特別な時間が流れたような感じがしたそうです。
部屋に入られた陛下は、 右の御手に持たれていたお帽子を、 左手に持ちかえられ、 右手でこの子の頭をそっとお撫でになられました。 そして陛下は、
これからも立派に育ってくださいね」 と言葉をかけられた。
ハタハタと大粒の涙が一つ、二つ、 お眼鏡を通して畳の上にこぼれ落ちた。
と呼んだそうです。
深くおうなずきになられた。
皆、言葉をなくして顔を覆った。 東京から随行してきていた新聞記者も、 肩をふるわせて泣いていた。
陛下にはこらえられぬ事のない 剛の風を備えた武人の一面もあった。 が、この時ばかりは、ついにこらえるのを あきらめてしまったようだった。 寮を去るまで付いてきてしまった大勢の子どもたちに見送られ、 天皇は因通寺を後にした。
この時のことをこう詠まれました。
生い育つべき子らに幸あれ」
日本の皇室は世界で最古であり 日本は世界最古の独立国とも言われます。 東日本大震災もそうですが、 戦後の日本が復興できたのも 天皇の存在やご巡幸は とても重要だったと思います。 日本の歴史の中で天皇という存在は きっと日本国民の心の中深くに、 存在してきたのではないでしょうか。
by tanaka369
| 2017-09-13 09:24
| 日本の事・日本人の歴史
|
最新の記事
画像一覧
記事ランキング
検索
カテゴリ
全体 お知らせ 合氣道・稽古日記 合氣道道場&教室ご案内 合氣道講習会・合宿・宴会関連 日本の事・日本人の歴史 管理人の戯言 管理人の日常 管理人と動植物たち 管理人のお絵描き 美容・お洒落色々 管理人のおでかけ 日本第一党 管理人の買い物 ニュース色々 レビュー色々 男女色々 【無料】心理テスト・占い デコ作品レポート 石鹸生活 節子物語 居合道・稽古日記 居合道・大会関連 居合道・管理人の愛刀 居合道・イベント関連 居合道・講習会/審査 うまいもんセンサー 3/11東日本大震災 拾い物いろいろ グッときたイイ話 英霊オカルト話 オカルト笑い話 スカッとするオカルト話 オカルトほのぼのコピペ オカルトその他 節子&タロさの日記 女子プロレス 神道に纏わる話 神社参拝いろいろ 稲荷神社並びに祠に纏わる話 動画いろいろ その他 未分類 お気に入りブログ
最新のトラックバック
以前の記事
2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 その他のジャンル
|