フフ…と笑えるお爺さんのお話。
お爺さん、いいね!
元気はつらつだねっ!
…死んでるけど。

434 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/01/18(日) 03:01:51 ID:Hft5Vkg+0
数年前の話。
ある日、学校帰りに友人2人と墓地の散策をしていた。
そこで元気いっぱいに運動をしているお爺さんに出会った。
白いタンクトップに白い短パン、白い鉢巻。
お爺さんなのに若さ溢れるいでたちで戸惑う女子中学生3人。
すると、お爺さんが満面の笑みを浮かべて話しかけてきた。
「いい天気だね!」
抜けるような青空に負けないくらいの輝く笑顔につられて笑う私達。
お爺さんはその笑顔のまま、お墓に手を突いて準備運動を始めた。
準備運動が終わった後はそのお墓の周りをぐるぐると走っている。
元気な老人っていいよね、などと話しながらお爺さんの横を通り過ぎる。
すると、おじいさんの姿がすうっと溶けるように消えてしまった。
驚いて振り返ってみたが、やはりお爺さんの姿は無い。
「………あっ!」
声が聞こえたと思ったら空中からお爺さんが現れた。
照れたような顔をして、また走り出すお爺さん。
今度は背中を向けても遠くに行っても消えなかった。
墓地に出る前「さよーならー」と言ったら、手を振り返してくれた。
かわいいお爺さんだったな…
幽霊になっても健康に気をつかってるんですね。
恐れ入ります。